第2回 サロン活動開催!! ~栄養や食事に関するあれこれ~

ファンコート泉にて、5月23日(水)  13:00から、第2回サロン活動を開催しました。

“サロン活動”とは地域の方々が健康で元気に暮らすきっかけづくりのために、ファンコート泉が主催する簡易セミナーです。

今回のテーマは、「いつまでも美味しく食べよう!」~栄養や食事に関するあれこれ~でした。
当施設職員の管理栄養士や栄養士、作業療法士、言語聴覚士の6名のプロが、それぞれの分野からお話しさせていただきました。

まずは、自己紹介からスタート!
管理栄養士と栄養士との違いや作業療法士、言語聴覚士は、どんなリハビリテーションをする仕事なのか?を説明。
「へぇ~、そうなんだぁ」とご理解をいただきました。

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続いて、『高齢者の食事は危険がいっぱい!』と題して「誤嚥性肺炎」の起因となる「摂食嚥下障害」の話しを図解で説明。
高齢者の死因 第3位の肺炎のうち、なんと!その7割が「誤嚥性肺炎」。
では、どうやったら「誤嚥性肺炎」を予防できるのでしょうか?

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「誤嚥」を防ぐには、水分にトロミを付けて喉に流れ込む速さを遅くするのですが、そのトロミの度合も個人ごとに調整が必要!
実際のトロミ具合をご覧いただきました。

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また、栄養のバランスや調理の工夫も必要!
特にタンパク質が不足すると、筋肉量が減り、「摂食嚥下障害」のリスクが高まり、「誤嚥」につながりやすくなるとのこと。
そのため、タンパク質を手軽に摂取できる食品を紹介!
更には、硬い食品を煮込むことや切り方の工夫を紹介!
刻み食、ミキサー食、ソフト食等の現物を見ていただきました。

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次に、「車椅子での食事体験」!
食事を介助する側と介助される側に分かれて、介助される側が目を閉じて、何も言われずに口の中に食べ物が入ると不安(ストレス)を感じてしまうという体験。
そのため、車椅子で食事を介助する際には、口の中に入れる前にどんな食べ物なのかをちゃんと伝えて不安を解消することが大切!
また、同じ目線(目の高さを合わせる)にすることで「誤嚥」を予防できることを理解していただきました。

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いつまでも美味しく食べるためには、色々な知識と工夫が必要で、「誤嚥性肺炎」を予防することが重要!
『不安や疑問に思うことがありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください!』と締めくくり、終了しました。

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参加いただいた方からは、「勉強になった!」、「今後の食事介助に役立つと思う!」、「口に入る食べ物が分からないと恐怖心がすごい!」というご感想をいただきました。

次回は、7月26日(木)  13:00から。
薬剤師から「薬のはなし」~服用や副作用について~がテーマ。

もちろん参加は無料!無料駐車場も完備!
そのうえ、コーヒーや紅茶等のフリードリンクサービス付き。

どなた様でも参加でき、事前予約は不要!
お気軽にご来場くださいませ!

 

2018年5月27日
医療法人社団 平成会
介護老人保健施設 ファンコート泉
管理部 石澤和善